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リボ払いで過払金請求ができる?今見直したい過払金請求について

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過払い金 リボ

クレジットカードや消費者金融のキャッシングなどを利用するとき、「リボ払い」を選択することがあります。

いつまでも減らないリボ払い、高額な手数料を支払っているイメージも強いのですが、リボ払いを利用しているときにも過払金が発生することがあるのでしょうか?

今回は、リボ払いの仕組みから、過払金が発生することがあるのかどうか、またリボ払いの利息を過払金請求で取り返せるのかどうかについて詳しく解説します。

1.リボ払いとは

月々の支払いを分割して返済することから、分割払いの一つとしてサービス内容を勘違いしてしまうケースが多いため、分割払いとのサービス内容の違いと比較しながら、リボ払いの特徴について解説していきます。

リボ払いは、利息や手数料が非常に高いという特徴があります。

分割払いの場合、借入額が増えると、その分支払額が増えます。

たとえば、もともと20万円借金していて、月々1万円支払っていたとします。
そこに10万円借り増ししました。すると、分割払いの場合には、毎月の返済額が5,000円(10万円の分割払い分)増えて、15,000円となります。

これに対し、リボ払いの場合には、いくら借入額が増えたとしても、毎月の返済額は1万円のままで、支払い額が増えるのではなく、返済期間が延びます。たとえ借入金額が増えたとしても、当初に設定した月々の支払金額は、上がりません。

このように、リボ払いを利用すると、返済額が上がらないので、ついつい使いすぎてしまい気付いた時には返済が困難になる、というケースも少なくないようです。

今でも、年率15%程度となっていることが普通です。年率15%というと、利息制限法という利息の上限を定める法律による限度の数字であり、相当高いことがわかります。

2.過払金が発生する期間は平成20年頃まで

では、リボ払いを利用した際、過払金は発生するのでしょうか?

それを知るためには、まずは過払金がどのようなものなのかを知っておく必要があります。

過払金請求とは、過去に払いすぎた利息を取り戻すための手続きです。

今は、利息制限法(利息の上限を定める法律)を超過する利率での貸付や取り立てが禁止されていますが、平成22年までは、一定の要件を満たしている場合、利息制限法を超過する利率での貸付や取り立てが認められていました。

そこで、多くの消費者金融やクレジットカード会社等が、年利25%を超える高金利でお金を貸し付けていたのです。(今は借入金額によりますが利息の限度は15%~20%です。)

ところがその後、最高裁判所で、利息制限法を超過する高利率での支払いは不要であり、そのようにして支払ったお金(払いすぎ利息)は基本的に取り戻すことができる、という判決がありました(平成18年1月13日)。

これを受けて、多くの人が過去に払いすぎていた利息の返還請求を始めたのです。これが、過払金請求の正体です。

そして、平成22年に法改正が行われ、利息制限法を超過する利率での貸付は一切禁止されるに至っています。今は、利息制限法(最高年率20%)を超過する利率で貸付を行っている貸金業者はありません。

リボ払いでも利息制限法を超過する利率での貸付が行われていたので、昔リボ払いを利用していた場合、過払金請求ができる可能性があります。

ただし、リボ払いでも過払金請求はできますが、過払金は平成20年頃までの借入にしか発生しません。

確かに、利息制限法等の法改正が行われたのは平成22年ですが、平成20年頃からは、多くの貸金業者が法改正を見越して、順次利息制限法を超過する利率での貸付をやめていったのです。

リボ払いで過払金請求ができるのは、平成20年頃までの間に利用していたケースのみとなることに注意しましょう。

3.リボ払いの種類ごとの過払金請求について

リボ払いは大きく分けて、以下の4種類に分けられます。

  • サラ金のキャッシングリボ払い
  • クレジットカードのキャッシングリボ払い
  • クレジットカードのショッピングリボ払い
  • 銀行カードローンのリボ払い

それぞれについて、過払金請求できるかどうかを見ていきましょう。

3-1.サラ金のキャッシングリボ払いのケース

リボ払いの場合、利息の支払期間が非常に長くなるので、相当多くの過払金が発生している可能性もあります。

サラ金は、平成20年頃より前、ほとんどの企業が利息制限法を超過する利率で貸付をしていたためです。年利26%~29%ということも多く見られました。

3-2.クレジットカードのリボ払い

クレジットカードには、キャッシング枠とショッピング枠があります。カードの明細を見ると、キャッシング枠の残高とショッピング枠の残高が別々になっていいます。

それぞれ過払金の取り扱いが異なるので、以下で説明します。

●キャッシング枠

キャッシング枠とは、クレジットカードを使ってカード会社から借金をするための枠です。

借金なので当然利息は発生しますが、利息制限法を超過する高い利率で支払いをしていた場合には過払金が発生します。

昔、クレジットカード会社はキャッシングの利息を23%~29%程度の高めに設定していたケースが多いので、平成20年頃以前にカードのキャッシングリボ払いを利用していた場合には、多くのケースで過払金請求をすることができます。

●ショッピング枠

ショッピング枠は、クレジットカードを使って買い物をするための枠です。

ショッピング枠を使って買い物をすると、その代金をカード会社が立替払いをしてくれます。利用者は、クレジットカード会社に対し、立替てもらったお金を償還していくことになります。リボ払いの場合、その償還をリボ(毎月定額)で行うのです。

リボ払いや分割払いで立替金を償還するときには、カード会社に対し、手数料(借金するときの利息のようなもの)を上乗せして支払います。

それでは、ショッピング枠を利用していた場合でも、キャッシング枠と同様に、過払金が発生するのでしょうか?

実は、ショッピング枠の場合には、過払金が発生しません。

ショッピング枠を利用するとき、カード会社からお金を「借りる」ことはありません。立替を受けるだけです。立替金の手数料は利息とは異なるので、利息制限法が適用される場面ではないと考えられています。

そのため、平成20年頃以前にクレジットカードのショッピング枠を利用してリボ払いをしていたとしても、過払金請求をすることはできません。

3-3.銀行カードローンのリボ払い

銀行カードローンでも、リボ払いを利用していたという方がいることでしょう。

この場合、過払金請求をすることができるのでしょうか?

銀行カードローンは「借金」です。そこで、利息をつけて支払をしています。

ただ、銀行カードローンの利率は、昔も今も比較的低いです。サラ金やクレジットカード会社が25%を超える高い利率を取り立てている中、銀行カードローンは10%以下の利率で貸付をしていることもありましたし、それよりは高くても、利息制限法を超過する利率で貸付をしていた金融機関はありませんでした。

そこで、過去に銀行カードローンを利用していたとしても、過払金請求をすることはできません。

リボ払いで過払金請求ができる場合

  • サラ金のキャッシングリボ払い
  • クレジットカードのキャッシングリボ払い

リボ払いでも過払金請求ができない場合

  • クレジットカードのショッピングリボ払い
  • 銀行カードローンのリボ払い

4.リボ払いで過払金請求するときの注意点

以下では、過去にリボ払いをしていて、過払金請求をするときの注意点を確認していきましょう。

4-1.返済中に過払金請求ができる場合

現在もまだ借金返済中の場合、過去にリボ払いを利用していたとしても、必ずしも過払金請求ができるとは限りません。

現在の残高があるので、まずはそちらを完済しないといけないからです。過去に過払金が発生していても、まずは返済に充当されるので、過払金請求するところまでいかないということです。

現在返済中のケースで過払金請求するためには、現在の借金残高を完済するだけの多額の過払金が発生している必要があります。そのためには、長期間、利息制限法を超える高利率で返済をし続けていたことが必要です。

借金残高の額にもよりますが、平成20年以前に、5年程度は取引期間がないと、過払金請求ができない可能性が高いです。

ただし、過払金によって現在の借金を完済できないとしても、減額することはできます。

そこで、平成20年以前にキャッシング取引をしていたのであれば、専門家に相談をして、任意整理をすると、たとえ過払金請求ができなくても、借金が大きく減ってメリットが大きいです。

4-2.キャッシングとショッピングがある場合の相殺

過去にクレジットカードを利用していた場合には、キャッシングとショッピングの両方の取引があるケースが多いです。

ただ、キャッシングは過払金が発生しますが、ショッピングは過払金が発生しません。

両方の取引がある場合には、どのような処理をするのでしょうか?

この場合、キャッシングについては過払金が発生している可能性がありますが、ショッピング利用分については利息制限法引き直し計算をしないので、元本等がそのまま残ります。

そこで、キャッシングの過払金とショッピングの残債を相殺することとなります。

その結果、過払金が多かったら、超過分を返還してもらうことができますし、ショッピングの残債が多かったら、残った借金を返済しなければなりません。

このように、クレジットカードで過払金請求をする場合、ショッピング残高があると、余り多くの過払金を回収できないことがありますし、場合によっては借金が残ってしまう可能性があることを、押さえておきましょう。

4-3.ショッピング枠が残る場合の解決方法は任意整理

ショッピング枠の残債が残ってしまったとき、その金額は20万円以上になることも多く、一括払いができないことも普通です。

この場合には、残債を任意整理することによって解決することができます。

弁護士や司法書士に過払金請求を依頼したら、キャッシングの過払金とショッピングの残債を相殺して、ショッピングの残債を確定してくれます。

このように残債が確定したら、引き続いてそれについての任意整理を行い、支払方法を決定することができます。手数料をカットして、分割払いで元本のみを支払うことで、完済に持っていくのです。

過払金を充当することでショッピングの残債が減り、返済がずいぶんと楽になるので、クレジットカードのリボ払いで困っている場合には、早めに専門家に依頼して過払金請求・任意整理をすべきです。

4-4.ブラックリスト状態になるおそれ

過払金請求をすると、いわゆる「ブラックリスト状態」になる可能性があります。

ブラックリスト状態とは、ローンやクレジットカードが使えなくなった状態のことを指します。

一般的に、借金を延滞したり債務整理をしたりして、信用を失ったときにブラックリスト状態になります。

過払金請求の場合、借金は完済しているので信用を失うべきケースはなく、基本的にブラックリスト状態にはなりません。

しかし、クレジットカードで過払金請求をしたときには、キャッシングの過払金よりショッピングの残債務の方の金額が大きく、ショッピング枠の残債務が残ってしまうケースがあります。

4-5.カードが使えなくなる

クレジットカード会社に対して過払金請求をすると、そのカードを使えなくなります。

そこで、クレジットカードの過払金請求をするときには、そのカードは二度と使わないという覚悟が必要です。

また、カードで電話代や公共料金、家賃等の引き落としをしている場合には、過払金請求をする前に、支払方法を変更しておくべきです。

ただ、止められるのはそのカードだけであり、他のカードは引き続き利用できます。ブラックリスト状態になるわけではないので、他のカードを新しく発行することも可能です。

4-6.過払金の時効に注意!

最近、テレビやラジオ、電車の吊り広告等でもよく言われていますが、過払金には時効があります。過払金が発生していたのは、先にも述べた通り平成20年頃までです。

また、過払金請求権は、借金の完済後10年で時効にかかると考えられています。そこで、過去にリボ払いを利用していて既に完済をしているなら、早めに過払金請求をしないと、時効によって請求できなくなってしまうおそれがあります。

長期間リボ払いで返済をしていた人の場合、過払金の金額が100万円を超えるケースもめずらしくありません。過払金請求をしても、そのカードが使えなくなる以外に特にデメリットはありません。時効にかかると、1円も返ってこなくなるので、大きな不利益があると言えます。

過去にリボ払いを利用していて「もしかして、自分も過払金が発生しているかもしれない」と思うなら、まずは弁護士や司法書士に相談してみることをお勧めします。

ホームページを見ると、各事務所の特徴が顕れているものです。債務整理に力を入れている事務所を探して、まずは無料相談を受けてみると良いでしょう。

まとめ

今回は、リボ払いを利用していた場合に過払金請求できるかどうかについて説明しました。

リボ払いの中でも、サラ金や消費者金融のキャッシングやクレジットカードのキャッシング枠利用の場合には、過払金が発生している可能性があります。

過払金には時効もあるので、心当たりがある方は、早めに弁護士などの専門家に相談しましょう。

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