債務整理をしたい方

債務整理をしたらローンを組める?知っておきたいポイントについて

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借金を抱えていて返済が苦しい…。そうした方は債務整理を検討することもあるでしょう。
ただ、今後の生活を考えたときに頭を悩ませるのは、債務整理をしてしまうと住宅や車などのローンが組めなくなるのではないか、ということではないでしょうか。

例えば、結婚を控えているとか、もうすぐ子供が生まれるとか、今後に人生の転機が訪れ生活状況が大きく変わるような場合、ローンを組めるかどうか、ということは、生活設計に大きな影響が出てきます。

結論から言うと、債務整理をするとローンは組みにくくなります。が、絶対に組めないわけではないというわけではありません。

この記事では、債務整理をしたことがその後のローンに対してどのような影響が出るのか具体的に説明していきます。

※本記事はローン全般についての記事です。住宅ローンを検討している方は債務整理後に住宅ローンを検討している方が知っておくべきことを徹底解説を参考にしてください。

1 債務整理をすると債権者はどう思うか?

ひと言で「債務整理」と言っても、いろいろなものがありますが、ここでは弁護士や司法書士にお願いすることが多い、任意整理、自己破産、個人再生について念頭に置きます。

それぞれの手続きの詳しい内容は借金の債務整理を行う6つの方法をぜひ見ていただきたいのですが、それぞれ簡単にまとめたものは以下になります。

任意整理
月々の返済額を減らし、金利を0にしてもらうものです。利息ばかり返していて全然借金が減らず、返済が苦しくなってきた場合に有効です。

自己破産
不動産など価値の大きい財産があれば処分されてしまいますが、借金を0にできるものです。任意整理でも返済していくことが難しく、価値の大きい財産を「持っていない」場合に有効といえます。

個人再生
借金の総額を減らし、それを原則3年で返していく手続きです。住宅ローンを組んでいる場合は、住宅ローンだけそのまま返していくことにして、住宅を維持することも可能です。個人再生手続きは、任意整理で返済していくことが難しいが、自宅不動産を維持したい場合に有効といえます。

債務整理後にローンを組めるかどうかについては、貸す側(債権者)にとって債務整理がどのような影響があるかを理解する必要があります。

どの債務整理手続きも、借金の負担を減らすという点で、当然ながら「返済する側(債務者)」から見ればメリットがあります。

では、「貸す側(債権者)」からしたらどうでしょうか?

貸す側は、元金と利息を払ってもらうことで利益を得ています。そのため、貸した相手が「任意整理」をすると利息は0になるため仮に元金が全部返してもらえても、もうけがなくなることになります。
「自己再生」や「個人破産」の場合、元金分さえ返ってこないため赤字になってしまいます。

このように、貸した相手が債務整理をしたという事実は、債権者からすれば「マイナスの事情」ですので、各会社は、ある人が債務整理をしたという情報を共有しようとします

そのためのツールが「信用情報」と呼ばれるものです。これは、ある人がどこからいくら借りていて、ちゃんと返しているかどうかを登録しているものです。

例えば、太郎さんがA社への返済が厳しくなったので任意整理をした場合、太郎さんはA社から○○円借りたが債務整理をした、ということが信用情報を見ればわかることになります。
このように、信用情報に債務整理をしたことが載ることを「事故登録」、俗に「ブラックリストに載る」といいます。

各会社は、お金を貸す前や、ローンを組む前にこの信用情報を参照します。(なお、この信用情報を見ることができるのは登録された本人とローン会社等だけですので、自身の知らない間に友人等の第三者に取引状況が知られるということはありません。)

2 債務整理をすることによるローンへの影響

では、ブラックリストに載ることがローンを組むことに対してどのように影響するのでしょうか。

2−1 当然ながらローンを組みにくくなる

ここまでの内容で、だいたいの想像はつくかと思いますが、債務整理をするとローンの審査が厳しくなる、つまりローンが組みにくくなります

ローンを組む、ということは、継続的に一定の支払いをする、ということです。過去に債務整理をした(ブラックリストに載っている)人は、ローン会社から「この人は途中で支払いが滞るかもしれない…」と判断されることは十分にあるので、審査が通らない可能性は高くなります。

このことは、ローンで購入しようとするものが高額であるほどあてはまります

例えば、住宅ローンは何千万という支払いをするもので、債務整理をしていなくても他からの借金総額や収入状況次第では審査に通らないこともあるほどです。
住宅ローンを組む場合には、ブラックリストに載ることはかなり痛手になると思っておいたほうがよいでしょう。

なお、ローンというと、これまで述べてきた車や住宅等、物を購入することだけを指すと思われる方もおられるかもしれませんが、教育ローンや、カードローン等、現金を借りる形のローンであっても同様に審査に不利に影響します
一定額を継続的に支払っていく、という点では車のローン等と同じだからです。

また、厳密に言うとローンではないですが、子どもの教育費を賄うために、教育ローンと並んで検討されることの多い奨学金についても、通常は親が保証人になることが多いですから、この点でも不利になることはあり得ると思っておいたほうがよいでしょう。

つまり、債務整理をするということは、借金の返済が難しくなった、つまり約束どおりの支払いができなくなったことを意味するので、ローンを組む場合にも、審査の上で不利に判断される事情であることは十分認識しておきましょう。

2−2 必ずローンを組めなくなるというわけではない

「組みにくくなる」と説明したのは、必ずしもそうではないケースがあるということです。
基本的にはローンを組むことは厳しくなることは間違いありませんが、債務整理をすれば今後ローンを組むことが絶対できないのかというと、そうではありません

●信用情報は5年で消える
信用情報への登録が一生続くわけではありません。債務整理をしたとしても、無事に完済すれば5年程度で信用情報が消えると言われているので、そうすればあなたが債務整理をしたことはローン会社には分からないのです。
つまり、信用情報への登録が消えた後は、債務整理をしたことは基本的にはローンの審査に影響しないということです。

●債務整理は審査基準のひとつに過ぎない
債務整理をしたという事情はあくまで数ある審査基準のひとつに過ぎません。言い方を変えれば、債務整理をし、信用情報に登録されている間でもローンを組める可能性はある、ということです。

ローンを組んでもいいかという審査の基準は会社によって異ります。そのため、債務整理をし、そのことが信用情報に登録されていたとしても、例えばあなたが、年収が高い、資産も豊富にある、借金の総額も少ない、ローンを組もうとしているものが高価でない等であれば、審査に通る可能性は十分にあります。

もっと言えば、審査の上で債務整理をしたことをそれほど重視しないという会社もあるため、資産状況に関わらず、ローンを組めるということも十分あり得ます。

3 債務整理後にローンを組むときの注意点

最後に、最も注意しなければならないことをお伝えします。

それは、これまでお伝えしてきたことは、債務整理のうち自己破産や個人再生といった裁判所を通す手続き「ではない」場合の話です。
自己破産などの場合は、その手続きが終了するまで(裁判所の手を離れるまで)は、ローンを組むことは、仮にできたとしても、絶対にしないでください

自己破産や個人再生の手続きが終わっていないのに、新しくローンを組むことは、借金の整理をしている途中で新たに借金をすることになりますので、詐欺といわれてしまうこともある等、裁判所に非常に問題視され、手続きの大きな妨げとなります。

自己破産や個人再生は他の債務整理に比べて、得られる経済的な利益は大きい反面、それなりに制限もあるということを覚えておいてください。

4 まとめ

これまで見てきたとおり、債務整理をすることは、ローンの審査では基本的に不利に働きますが、絶対にローンが組めなくなるというわけではありません。

「ローンが組めなくなると困るから・・・」という理由で無理をして返済を続けた結果、借入額が大きく膨らんだ結果、もっと大変な状況に陥ってしまう場合も少なくありません

早めに任意整理をしておけば問題なく返済できたのに、無理をして返済を続けた結果、任意整理では返済できないほど借金が膨らんでしまい、自己破産を検討せざるを得なくなり、保証人や家族に影響か生じてしまうということもあり得ます。

大事なことは、返済が厳しくなってきたらその返済をどうするのかを具体的にシミュレーションし、自身又は家族の収入から問題なく返済できる状況でなくなったのなら早めに専門家に相談してみることです。

ローンが組めなくなるかもしれない・・・ということを必要以上にマイナスにとらえないようにしましょう。

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