債務整理をしたい方

債務整理がクレジットカードの利用に及ぼす影響について

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
creditcard

クレジットカードでの決済は、お金を出してお釣りを受け取って…というやりとりを省いたり、手持ち現金がなくても決済ができる点で高い利便性があり、今やクレジットカードを持っていない方のほうが少ないのではないでしょうか。

日常生活に強く密着したクレジットカードですが、債務整理をしてしまうと新しく作れなくなってしまうのでしょうか?
また、現在使っているカードは使えなくなってしまうのでしょうか?

日頃からクレジットカードを利用している方にとって、債務整理によるこのような心配があるかと思います。

この記事では、債務整理がクレジットカードの利用に及ぼす影響について説明していきますので参考にしてください。

1 クレジットカードは「借金」であることを理解しよう

まず、クレジットカードの性質を正確に理解しておきましょう。

クレジットカードとは、例えば、本屋で本を買ったり、インターネットで日用品を買ったり、飲食代を払う等、現金に代わる決済をするためのカードです。このことは何をいまさら・・・という話ですが、更に進んで理解する必要があるのは、クレジットカードの利用も借金であるということです。(このことを十分に理解されている方は、以下の記述は読み飛ばしてください。)

「借金って、現金を借りること(キャッシング取引)で、クレジットカードで物を買うこと(ショッピング取引)は借金とは違うんじゃないの?」という疑問もあるかもしれません。

確かに、一般的に「借金」といえば実際にお金を受け取るというやりとりがイメージされます。字も「金」を「借りる」ですからね。

しかし、クレジットカードでの物を買う、というシステムを具体的にみてみると、現金を借りることと実際にはほぼ変わらないことがわかります。次のようなケースを見てみましょう。

(例)太郎さんはA電気店でX社のクレジットカードを使って10万円のエアコンを買った。

この場合、A電気店はX社からエアコン代10万円を受け取ります。
つまり、X社が太郎さんのエアコン代を立て替えたことになります。
X社は、この立て替えた10万円を、後日、太郎さんに支払ってもらいます。このクレジットカードでエアコンを買うという取引によって、太郎さんはX社に対して10万円を支払う義務(債務)を負うことになるのです。

このように、一旦は自分のお金を使わずに代わりにX社にお金を負担してもらって、後日、その負担してもらった分をX社に支払わないといけないという点で、X社から10万円を借りてエアコンを買うことと経済的な意味はほぼ変わりません。
(「ほぼ」としたのは、現金を借りる場合、利息を付けて返すのが一般的なのに対し、物を買う場合、一括であれば利息が付かないことが一般的だからです。)

X社から見ると、X社が出した10万円を太郎さんに払ってもらうという点でどちらも変わらないということになります。
債務整理によるクレジットカード利用への影響を理解するため前提として、クレジットカードの利用も借金である、ということをしっかり理解しておきましょう。

2 債務整理をすることによる影響について

債務整理をするということは、借金の返済が難しくなった、つまり約束どおりの支払いができなくなったことを意味しますから、借金のひとつであるクレジットカードの利用にも当然マイナスの影響が出てきます。

では、実際に生じうる影響を、①新しくカードを作る場合②今持っているカードを使い続ける場合のふたつに分けてみていきましょう。

2−1  新しくクレジットカードを作る場合

結論からお伝えすると、新しくクレジットカードを作ることは難しいでしょう。

新しくクレジットカードを作る場合、カード会社に申し込みをすればいつでも誰でもカードが作れるわけではありません。
繰り返しになりますが、クレジットカードの利用も借金ですから、カード会社は、「うちが立て替えた分をちゃんと払ってくれそうか」とか、「いくらくらいまでならちゃんと払ってくれそうか」という観点から審査をして、申込者にカードを発行してもいいかどうかを判断します。

審査内容が公表されているわけではありませんが、年収や職業、勤務先、持ち家の有無といった①収入、資産の状況と、他の会社からの借入、カードの利用状況、過去の借入・返済状況といった②借金に関する状況については間違いなく重視されているといってよいでしょう。

そして、借金に関する情報は信用情報に登録されています。信用情報とは、クレジットカードやローンなどの利用における支払い状況や利用残高などの情報です。
そのため、各カード会社は、申込者がどこの会社からいくら借りているかや、債務整理や滞納、延滞の有無などの情報を確認することができます。

債務整理の登録がある結果、審査に通らず、カードを作ることができないということもあるのです。

ここで、あわせて知っておきたいことがふたつあります。

ひとつめは、信用情報への登録が一生続くわけではないということです。
債務整理をしたとしても、無事に完済すれば5年程度で消えると言われています。消えた後は、債務整理をしたことはカードの審査に影響しません。

ふたつめは、債務整理をしたという事情はあくまで数ある審査基準のひとつだということです。
どういうことかと言うと、債務整理をし、信用情報に登録されている間でも、クレジットカードを作れる可能性はある、ということです。

債務整理をし、そのことが信用情報に登録されていたとしても、例えば、年収が高いとか、資産も豊富にあるとか、借金の総額も少ない等であれば、審査内容も変わってくるでしょう。

※注意
もっとも注意しないといけないことは、これまで書いてきたことは債務整理の内、自己破産や個人再生といった裁判所を通す手続き「ではない」場合の話です。

自己破産などの場合は、その手続きが終了するまで(裁判所の手を離れるまで)は、クレジットカードは仮に作れるとしても、絶対に作らないでください
自己破産、個人再生の手続きが終わっていないのに、新しくクレジットカードを作り、利用することは、詐欺といわれてしまうこともある等、裁判所に非常に問題視され、手続きの大きな妨げとなります。

自己破産、個人再生は他の債務整理に比べて、得られる経済的な利益は大きい反面、他の手続に比べて制限も多いということを覚えておいてください。

2−2 現在使っているクレジットカードを今後も利用する場合

現在使っているクレジットカードの利用については、今後使える場合と使えない場合それぞれのケースがあります。

まず、今後クレジットカードを使える場合ですが、特定の債権者との返済方法だけを調整する「任意整理」の場合は利用できます。

例えば、X社、Y社のクレジットカードを利用している太郎さんがX社の支払いがきつくなり、X社に対して任意整理をしたという場合でいえば、任意整理の対象となったX社とは取引が終了しますので、クレジットカードは利用できなくなります。

一方、Y社のカードはこれまでどおりに払っていけばよいことになり、継続的に利用できます。

これに対し、「自己破産」「個人再生」といった裁判所を通す手続きは、全ての債権者との取引を終了したうえで、清算、再生に向けて動いていくものなので、クレジットカードを継続して使っていくことはできません。

3 まとめ

以上、クレジットカードとはどのようなものか、ということから債務整理がクレジットカードの利用に及ぼす影響までをひととおりみてきました。

債務整理をしたからといってクレジットカードが絶対に使えなくなる、というわけではありません。

しかし、その便利さから、何から何までカードで決済し、翌月の支払いが厳しくなってキャッシングをしたり、翌月の支払いで給料のほとんどが飛んで行ってしまい、生活費が足りなくなりまたクレジットカード決済を繰り返し、気づけば全然払えない額になってしまった・・・という危険も十分にあります。

これはキャッシングを繰り返してしまった場合と同じ危険です。このようなことにならないように改めて注意をしていただければと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

【無料EBOOK】競売回避 完全マニュアル

ローン延滞、税金滞納の問題に対して何とかしなければいけないと考えているが、何をすれば良いのかよく分からず悩んでいませんか?
本書は、ローン延滞、税金滞納等で競売に陥った方が、


  • ・任意売却を活用して引き続き自宅に住み続ける方法

  • ・自宅を残しながら借金を最大90%カットする方法

  • ・競売を取り下げ、ローン延滞を無かったことにする方法



など、競売を回避し、あなたに大きなメリットをもたらす具体的な対策内容を詳細に解説しているものです。
ローン延滞、税金滞納の問題でお悩みの方は、本書をご活用の上、活路を見いだして頂きたいと思います。

次のページで目次を確認できます

コメントはこちらからどうぞ