債務整理をしたい方

債務整理後に借り入れを検討している人が必ず知っておくべきこと

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借金返済ができなくなったときに債務整理をすると、借金の返済額を減らしてもらえたり返済しなくてよくなったりするので大変助かります。

この記事をご覧になっている方は債務整理に関心を持っていることかと思います。
「債務整理をすると、一気に借金問題を解決できます!」などという宣伝を耳にすることも多いでしょう。

しかし、債務整理をすると「借り入れができなくなるのではないか?」と心配している方もたくさんおられるでしょう。実際に、債務整理によって借り入れができなくなることはあるのでしょうか?

結論からお伝えすると、債務整理をするとその後借り入れはできなくなります。そして、現金の借り入れだけでなくクレジットカードも使えなくなる、などというデメリットもあります

とはいえ、一生借り入れができなくなるわけではありません。

ここでは、債務整理後の借り入れについて、借り入れができない原因、どうすれば借り入れができるようになるか、そして債務整理後に借り入れを成功させる方法まで詳しく解説していきます。

これから債務整理を検討している人はぜひ一通り目を通すようにしてください。

1.債務整理をすると、借り入れが出来ない?

1-1.債務整理をすると借り入れが出来なくなる

債務整理によって借り入れが出来なくなるというのは、事実です。弁護士や司法書士に手続きを依頼しても、避けることはできません。

債務整理には任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4種類がありますが、このうちどの手続きを利用しても借金はできなくなってしまい、借り入れができなくならないのは、過払い金請求をする場合のみです。

過払い金請求の場合でも、1社に対しては過払い金請求をしても他社には返済が必要になったら(任意整理)、やはり借り入れはできなくなります。

また、債務整理をしたら、一部上場企業のサラリーマンや公務員、年収が1,000万円を超える人など、通常の状態なら非常に信用が高い人であっても、やはり借り入れをすることができなくなります。

「債務整理をしたかどうか」で区別されるので、その他の点でいくら信用してほしいと言っても聞いてもらえなくなるのです。

1-2.借り入れができない相手とは?

債務整理をすると借金ができなくなるとは言っても、どのような借金も利用できないというわけではありません。

債務整理によって借り入れが出来なくなるのは、相手が「貸してくれなくなる」からです。そこで、「貸してくれる」相手であれば、借りることは可能です。

債務整理後借り入れをすること自体が犯罪になったりその他の違法行為になったりするわけではないのです。

債務整理によってお金を貸してくれなくなる相手先は、金融機関や貸金業者です

具体的には、銀行や信用金庫、政府系の公庫や労働金庫、農協、サラ金や街金などの消費者金融、クレジットカード、信販会社などです。これらの機関からお金を借りるときには「審査」がありますが、債務整理をすると、審査に通らなくなるので、借金ができなくなるのです。

これに対し、友人や知人、親などの個人的な相手であればもちろん審査などありませんし、話合いによってそれらの人が「貸してあげる」という限りは、借り入れをすることができます

たとえば、自分に十分な収入と返済能力があって、個人的にお金を貸してくれる人が周囲にいるなら、債務整理直後でも借り入れをすることができます。

1-3.できないのは「借金」だけではない

上記のように債務整理をすると借り入れができなくなってしまうのですが、できなくなるのは「借金」だけではないということも知っておきましょう。

まず、銀行や信用金庫などの金融機関を利用できなくなるので、住宅ローンや教育ローン、事業用ローンなどの各種のローン融資を利用することができません。もちろん銀行カードローンも使えませんし、クレジットカードを発行することもできません

また、他の人の借り入れについて、連帯保証人になることもできないのです。たとえば、子どもが奨学金を借りるときに親が債務整理をしていたら連帯保証人になることができません。

さらに、商品やサービスを購入するときに分割払いもできなくなってしまいます。たとえば、高額な宝石を買うときや英会話教室などで、分割払いをすることがありますが、そうした支払い方法を選択することができないことが多くなります。

このことと関連して、携帯電話の機種代の分割払いもできなくなってしまいます
スマホや携帯を購入するとき、月々の通話料金や基本料金に加えて機種代を分割払いすることが多いですが、債務整理をしていると、こうした支払い方法を利用できなくなってしまいます。

電話代を支払っている限り電話自体の利用は可能なのですが、機種代を分割払いできないので、機種変更するときや新規機種を購入するときには、一括払いしなければならず、結構な負担となってしまいます。

このように、債務整理をすると、単純に「借金ができない」以外にもたくさんの不利益があります。

2.借り入れができない理由

現代における生活で、カードもローンも全く利用できないというのは大変に不便です。
借金問題の解決に非常に効果的な債務整理なのに、どうしてその後借金ができなくなってしまうのでしょうか?

以下で、その理由を説明します。

2-1.個人信用情報を見られる

債務整理後に借金ができなくなることには、「個人信用情報」が大きく関係しています。

個人信用情報とは、個人の金銭的な観点からの信用性についての情報です。

個人信用情報には、その人のローンやクレジットカードの申込履歴、利用履歴、延滞の履歴などが細かく載っていて、今までどのようなカードやローンの利用方法をしてきたから一目でわかるようになっています。

日本には3つの大きな「信用情報機関」があり、それらの機関が、個人ごとの「個人信用情報」を管理しています。

そして、銀行などの金融機関やカード会社・サラ金などの貸金業者は、それぞれがいずれかの信用情報機関に加盟しています。

信用情報機関には、CICとJICC、KSC(全国銀行個人信用情報センター)がありますが、このうち1つだけに加盟している金融会社もあれば、2つ以上に加盟している金融業者もあります。

JICCはサラ金(消費者金融)が加盟していることが多く、CICはカード会社や信販会社が加盟していることが多い信用情報期間です。銀行や信用金庫などはKSCに加盟していますが、合わせてCICやJICCにも加盟していることも多いです。

そして、これらの3つの信用情報機関は、まったく別々に個人信用情報を管理しているわけではなく、情報を共有するシステムを持っているのです

そのため、どこの信用情報機関に情報を参照しても、同じような情報が出てきます(ただし、情報の保有期間などの違いはあります)。

ある人が銀行やクレジットカード会社などに対し、借金の申込をしたら、申込を受けた銀行やカード会社は自社が加盟している信用情報機関に対し、その人の個人信用情報を照会して、申込者が信用に足りる人かどうかを判断します。

このとき、信用できない人は審査に落としますし、問題がない人なら審査に通す、という扱いをしているのです。

2-2.債務整理をすると事故情報が登録される

このように、個人信用情報は、金融機関や貸金業者の判断の基礎となる重要なものですが、債務整理をすると、その重要な個人信用情報に「事故情報」が登録されてしまいます。

事故情報とは「債務整理をした」ことを示すネガティブな情報です。

個人からローンやカードの申込を受けた貸金業者などが、その人の個人信用情報を参照したところ「事故情報」が登録されていたらその人は信用ができないので、「審査に落とそう」と考えます

このような仕組みがあるため、債務整理をすると、ローン審査に通らなくなって借り入れができなくなります。

そして、このように債務整理などによって個人信用情報に問題のある情報が載っていて金融機関の審査に通らなくなった状態のことを、世間では「ブラックリスト状態」とか「金融ブラック」「ブラック」などと言っています。

2-3.社内ブラックに載ってしまう

債務整理によって借り入れが出来なくなる理由は、実はもう1つあります。それは、「社内ブラック」です。

社内ブラックとは、貸金業者が自社内で独自に作っているブラックリストのことです。

すべての貸金業者ではありませんが、クレジットカード会社や信販会社の中には、これまでに迷惑をかけられた顧客(債務者)についてのリストを作成しています。そして、そういった問題のある顧客に対しては、審査を通さないという扱いにします。

具体的には、延滞を繰り返したり債務整理をしたりした人を社内ブラックに載せます。これは、信用情報機関が保有している故人信用情報とは全く別の独自のリストなので、個人信用情報に問題がない人でも社内ブラックに名前が載っていたら、その会社の審査には通りません

そこで、債務整理をすることにより、対象にしたカード会社などで社内ブラックに載せられてしまったら、その後その貸金業者で借金をすることは不可能になります。

3.債務整理をしても借り入れをする方法

債務整理によって借り入れができなくなると、その後一生借り入れができない状態が続くのだろうか?と不安になった方もいるかもしれません。
しかし、実際にはそのようなことはありません。

以下では、ブラックリスト状態になった後、どうしたら再度借り入れができるようになるのか、説明します。

3-1.個人信用情報から事故情報が消えるのを待つ

まずは、個人信用情報に事故情報が登録されてしまった場合の対処方法について説明します。

信用情報機関の登録情報は、「永遠に残る」ものではなく、一定期間が経てば消去されます。

そのため、債務整理によっていったんは事故情報が登録されてしまっても、その後その情報が消えたらまた借り入れができるようになります

それでは、個人信用情報から事故情報が消えるまでには、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?これについては、利用する債務整理の方法と信用情報機関によって異なります。

●任意整理、特定調停の場合
任意整理と特定調停の場合、JICCでは、手続き後5年程度で事故情報が消去され、CICの場合には完済後5年程度で事故情報が消されます。KSCの場合には手続き後5年程度で事故情報が消されます。

●個人再生の場合
次に、個人再生の場合、JICCでは手続き後5年程度、事故情報が登録されます。CICの場合には完済後5年間程度ですが、KSCの場合には、手続き後10年間事故情報が登録され続けます。

●自己破産の場合
自己破産の場合、CICとJICCの場合には、手続き後5年程度事故情報が登録されますが、KSCの場合には、手続き後10年間が情報保有期間となります。

このように、個人再生や自己破産をすると、特にKSCにおいて10年間も事故情報が登録され続けるので、非常に長期間ブラックリスト状態が続いてしまいます

KSCに加盟しているのは、主に銀行や信用金庫などの金融機関ですから、個人再生や自己破産をすると、住宅ローンや銀行カードローンなどは、相当の長期間利用できなくなることを覚悟しなければなりません。

以上のように、債務整理をしても、手続き後5年~10年したらすべての信用情報機関から事故情報が消えます。すると、借り入れ審査に通ることができる状態になるので、年収などの他の条件に問題がなければ、またカードやローンを利用できるようになります。

3-2.社内ブラックの場合は?

債務整理によって借り入れが出来なくなるもう1つの原因が社内ブラックですが、これに登録されたとき、どうしたら再度借り入れができるようになるのでしょうか?

実は、社内ブラックに登録されてしまうと、その後同じ貸金業者で借り入れをすることは非常に難しくなります

そもそも、社内ブラックは社外に公開されているものではありませんし、存在すら公表されていません。そのため、自分が社内ブラックに載っているかどうかを確かめることもできませんし、「消してほしい」ということもできません

また、信用情報機関とは異なり、登録情報の保有期間についても定められていませんので、何年待てば消えるというものでもありません。

いったん社内ブラックに載ってしまったら、そのカード会社では半永久的に借り入れが出来なくなる可能性が高いのです。
将来会社経営方針が変わって社内ブラックを破棄したり内容を変更したりしない限りは、諦めた方が良いでしょう。

ある貸金業者内で社内ブラックに載ったかどうかについては確認のしようもないのですが、登録は債務整理でその企業を対象にしたことをきっかけにして行われます。

そこで、個人信用情報から事故情報が抹消された後も、債務整理で対象にしたカードの審査に、なぜかどうしても通らない場合には、そのカード会社において社内ブラックに登録されている可能性が高いです。

このように、金融ブラック状態が解消されても個別のカード会社の社内ブラックに載っている(可能性が高い)ケースでは、その会社とは別のカードやローンを利用すると良いでしょう

債務整理後5年~10年が経過して個人信用情報から事故情報が消去されていたら、通常一般の借り入れであればできるようになっているはずだからです。

4.事故情報の抹消後に借り入れを成功させる方法

債務整理によっていったんは個人信用情報に事故情報が登録されても、その後5年~10年が経過して事故情報が抹消されたら、再度借り入れをすることができるようになります。

その際、審査にとおるためのコツがあるので、紹介します。

4-1.まずは事故情報が消えているかどうかを確認する

債務整理後の借り入れを成功させるためには、事故情報が消えていることが基本です。

5年~10年とはいってもその期間は幅広いですし、利用した債務整理の方法や登録された信用情報機関によっても、事故情報の登録期間が異なります。そこで、カードやローンの申込前に、まずは信用情報機関に申請をして、個人信用情報の開示を受けておきましょう

3つの信用情報機関では、それぞれ個人信用情報の開示請求の手続が認められています。

インターネットや郵送、窓口などで開示を受け付けていて(信用情報機関によって申請方法が異なります)、申請をしたら、後日開示書類を自宅に送ってもらうことができます。

ある信用情報機関において情報が消えていても、他の信用情報機関に事故情報が残っていると、結局審査に通らない可能性があるので、開示を受けるときにはすべての信用情報機関から開示を受けましょう
特に、カードやサラ金を利用する場合にはJICCとCICは必須です。

開示により、事故情報が消えていることが明らかになったら借り入れの申込みをしてよいですが、もしまだ消えていなければ、消えるまで待ってから申し込みましょう。

4-2.社内ブラックに載っている会社を避ける

債務整理後、事故情報が消えていても社内ブラックに登録されている会社にローンを申し込むと、審査に落とされてしまいます。
そこで、借り入れを受けたいのであれば、社内ブラックに登録されている企業は避けなければなりません。

ただ、社内ブラックは社外に公表されていないため、自分では情報登録されているかどうかがわかりません。

債務整理後にカードやローンを申し込む場合、とりあえず「以前債務整理の対象にした業者は避ける」ようにしましょう

今は、非常に多くのクレジットカードや貸金業者がいるので、これまで使ったことがないカードやサラ金もたくさんあるはずです。そうした企業であれば、社内ブラックに載せられている心配がないため、個人信用情報の金融ブラックさえ解消されたら、原則として利用可能になります。

4-3.審査が通りやすい借入先を選ぶ

債務整理後、事故情報が消えたら金融ブラック状態は解消できるので「審査に通らない」状態ではなくなります。しかしこれは「信用が高い」状態とは異なります。

単に「借り入れが一切できない」という最低の状態ではなくなったというだけで、決して審査にとおりやすい状態になったわけではないということは注意が必要です

たとえば、上場企業のサラリーマンや公務員など、属性の良い人ならあまり心配は要らないかもしれませんが、定職に就いていない人や勤続年数が短い人、年収が少ない人やフリーランスなど社会的に信用力が低い人はたくさんいます。

そういった人が債務整理後に借り入れをするときには、「審査が通りやすいカードや借り入れ先」を選ぶことをおすすめします

たとえば、ネット上の口コミ評価などによって審査にとおりやすいカードを調べることができますし、審査が甘いカードのランキング、調査結果などもたくさん出ているので参考にしてみると良いでしょう。

クレジットカード1つとってみても、今の日本で利用できるものには星の数ほどあります。その中には、審査が緩いものと厳しいものがあります。

同じ人でも、審査が緩いものなら通りやすいですし、厳しいものなら通りにくいです。このことはサラ金でも同じです。

そこで、債務整理後、特に初めて借り入れをするときには、審査が緩いと言われている借入先を選ぶと良いでしょう。

ただ、審査が緩い借入先は、利率が高かったり対応が悪かったりすることもあるので、リスク管理は必要になってきます

4-4.複数の借入先に連続して申し込まない

債務整理後、借り入れをするとき、1つの借入先に申し込んでも落ちてしまうかもしれないと思って複数の借入先に申し込むことがありますが、この方法はおすすめしません。

個人信用情報では、借り入れの申込情報も登録・管理されるため、複数の借入先に同時に申し込むとそのことが明らかになり、金融機関が警戒して審査に通してくれにくくなるためです。

また、連続して申し込むのも辞めましょう。やはり、借り入れの申込をすると申込情報が残るため、連続して申し込むと、後で申込を受けた金融業者は以前の申込で審査に落とされたことを知ることになります。そうなると、要らぬ憶測をされて、同じように審査に落とされることになりやすいためです。

こうしたことから、いったん審査に落とされてしまったら、次の申込まで半年くらいは待った方が良いでしょう

4-5.年収などの条件を整える

債務整理後の借り入れを成功させるためには、自分の属性を良くすることが大切です。
ブラック状態が解消されても、返済能力が足りないと思われたらやはり審査には通してもらえないためです。
たとえば、定職に就いていないなら定職に就き、なるべく勤続年数も長くして、年収は高くすることが望ましいです。

5.債務整理「直後」でも借入がしやすい相手先はある?

ここまで、債務整理後の金融ブラック問題と、金融ブラック解消後の借り入れの方法を主に説明してきたのですが、個人信用情報に事故情報が登録されたブラックリスト状態であっても借り入れをすることができるケースはあるのでしょうか?

ここでは債務整理直後でも借り入れがしやすい相手先について説明します。

ただし、ここで紹介する相手からの借り入れは基本的にはおすすめしません。

5-1.貸金業者ではない個人

まず、貸金業者ではない純粋な個人から借り入れをする方法があります。

この記事の冒頭でも説明をしたように、債務整理によって借り入れが出来なくなるのは、貸金業者や金融機関の審査に通らなくなるためなので、審査をしない個人からの借金なら問題なく可能だからです。

ただ、「個人間の借金」と言って闇金がお金を貸しているパターンがあるので、そのような業者は決して利用しないよう注意が必要です

また、友人や知人などの純粋な個人が借入先であっても、借金をしたら返済が必要です。せっかく債務整理をして借金から解放されたのに、友人から借り入れることによってまた借金生活に戻ってしまっては意味がありませんし、返済ができなくなったら友人にも迷惑をかけてしまいます。

「個人ならお金を借りられる」などと適当に考えて安易に周囲に借金を頼むのは控えるべきです。

5-2.ブラックでもOKの金融業者(闇金)

債務整理後でも借り入れができる相手先には「ブラックでもOK」の金融業者があります。
ブラックでもOKというと、闇金を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

実際、闇金なら債務整理後でも借り入れができます。むしろ、債務整理後の人は、闇金の上顧客です。

債務整理後の人はブラック状態になってまともな金融機関からは借り入れが出来ないので、お金に困るとどうしても闇金に手を出しやすいです。そこで、闇金は、債務整理した人の情報を集めてダイレクトメールなどを送ってくることもあります。

しかし、闇金は絶対に利用してはいけません。

闇金は「私は個人だから、貸金業法違反ではありません」などと言ってくることがありますが、それは嘘です。

個人でも、業として貸金業を営んでいたら貸金業者ですし、貸金業を営む限り、貸金業登録をしなければなりません。それをせずにヤミで営業をしているなら立派な闇金です。
また、闇金は、ご存知の通り非常に利息が高いですし、滞納すると激しい取り立てや嫌がらせが行われます。それを苦にして自殺する痛ましい例もあるくらいです。

そこで、債務整理後どんなにお金に困っても、闇金にだけは絶対に手を出してはいけません。どうしても生活ができないなら生活保護を受ける方法などもあります

困ったときには、債務整理をしてもらった弁護士に相談に乗ってもらいましょう

5-3.ブラックでもOKの金融業者(合法的なもの)

債務整理後には、まともな貸金業者からは、一切借り入れができないものなのでしょうか?

信用情報機関と個人信用情報の問題がある以上、原則的にはそのはずです。しかし、実際には債務整理後の金融ブラック状態でも貸付をしてくれる貸金業者があります。

もちろん、闇金ではなく貸金業登録をしている正規の貸金業者です。ネットで検索しても、ヒットするでしょう。このようなブラックでもOKの金融業者は、合法的なものなら利用しても問題がないのでしょうか?

結論的に言うと、こういった業者の利用は決しておすすめしません

その理由は「そもそも、こうした業者はどうして金融ブラック状態の人にお金を貸すのか?」を考えてみるとわかりやすいです。

ブラック状態の人が高リスクなのにお金を貸す理由

普通の金融業者が金融ブラック状態の人にお金を貸さないのは、そうした人が「リスクが高い」からです。
債務整理をするような人はお金にルーズな可能性が高いですし、お金を持っていない可能性も高いです。

たとえば、上場企業に勤めて給料が高い人でも、個人再生するようであれば借金しすぎて返済ができなくなったということだから、また同じように返済を滞納されて迷惑をかけられるかもしれない、ということになりますよね。

フリーターや低収入な人ならなおさら危険が高いです。そんな人にあえて貸付をするより、これまで問題を起こしたことのない普通の人にお金を貸したいのは、当然です。

ところが、ブラックでもOKの業者は、あえてそういった危険性の高い人も審査に通して貸付をしているのです。これは、貸付の間口を広げて営業規模を拡大し、収益を上げようという戦略によるものです。

属性の良い上顧客は大手の消費者金融や銀行カードローンなどに持って行かれるので、中小の街金などがこういった戦略をとっていることが多いです。

ただ、このように信用の低い人にお金を貸すリスクをとる以上、そのリスク管理が必要になります。
焦げ付きが発生する可能性が高いため、予め利益率を上げておかないといけません。
具体的には、貸付の際の利率を上げて、滞納があったときの取り立てを厳しくするのです。

ブラックでもOKの業者を利用すると、借金生活に逆戻りする

結局、こうした「ブラックでもOK」の業者で借りると、その後返済が苦しくなりやすいですし、滞納すると、普通の消費者金融やカードよりも厳しく責められるのでプレッシャーも大きいです。

せっかく債務整理をして借金問題を解決しても、借金生活に逆戻りになってしまうので、債務整理後、こうした業者から借り入れをするのも控えるべきなのです。

5-4.契約者貸付(生命保険)

債務整理直後でも利用できる、数少ない安全な借金があります。それは、生命保険の「契約者貸付」です。

契約者貸付とは、積立型の生命保険に加入している場合に、一定以上の積立をしたらそのときの解約返戻金額に応じて借り入れができる制度で、生命保険を担保にして借金をする感覚です。

解約返戻金がないと利用できないので、掛け捨て型の生命保険では利用できませんし、積み立て型でもある程度保険料を払い込んで解約返戻金が相応に貯まっている必要があります。

契約者貸付は立派な借金ですから、ブラック状態なのにどうして利用できるのか?と疑問に思われる人がいることでしょう。

まず、生命保険は、信用情報機関や個人信用情報とは無関係なところで機能するので、いわゆる金融ブラック状態の人でも問題なく加入することができます

また、契約者貸付は、生命保険を担保として貸し出すもので、返済されなければ生命保険を取り崩せば良いだけで貸倒れの危険がありません。
そもそも生命保険会社が個人信用情報を参照することもありません。そこで、解約返戻金さえあればブラック状態の人にでも貸し出すのです。

ただし、契約者貸付にも利息がかかるため、利用した場合に返済しないで放置していたら保険が目減りして最終的には失効してしまうので、注意が必要です

債務整理前から生命保険に加入していて債務整理中も解約せず、解約返戻金がある程度貯まっている状態であれば、債務整理後にどうしてもお金が必要になったときの最後の手段として、覚えておくと良いでしょう。

なお、保険自体が不要なのであれば、解約してしまえば解約返戻金を受けとることも可能です。

できるだけ借金に頼らず生活するように!

上記で紹介したように、債務整理後に借り入れをする方法はいくつかありますが、せっかく債務整理によって借金を整理したのですから、なるべくなら利用しない方が良いです。

債務整理を機に、借金をしない生活に慣れて、借金体質から抜け出すことが大切です。
そのように考えると、ブラックリスト状態もそう悪いことばかりではありません。

6. まとめ

以上のように、債務整理をすると、個人信用情報に事故情報が登録されて、基本的に借り入れができなくなります。

再度借り入れをするためには、債務整理後5年~10年が経過して、事故情報が消えるのを待たなければなりません。借り入れを成功させるには、まずは事故情報が消えていることを確認し、審査が緩い借入先に申請をしましょう。

債務整理後のブラック状態でも借りられる業者は、闇金はもちろんのこと合法的なものであっても、決して利用すべきではありません。

親兄弟や友人などからお金を借りるときにも、トラブルになりやすいので注意が必要です。

債務整理をすると、借り入れは出来なくなりますが、借金問題を放置するよりは生活上も精神面でもずっと楽になります。
今、借金問題を抱えているのであれば、早めに債務整理をして解決してしまいましょう。

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